目次
まずは振袖の状態をチェックしましょう
保管がきちんとできていれば問題なく着ることができますが、万が一汚れがあった場合にはしみ抜き等が必要ですし、サイズが合わないときはお直しが必要になってくる場合があります。
どちらも想像以上に時間がかかることがありますので早めにチェックして備えましょう。
サイズは大丈夫でしょうか
身丈、「おはしょり」は作れますか?
振袖は着用される方の身長より長めに作られており、帯の下に「おはしょり」と呼ばれる折り返しを作る形で着用されます。
この「おはしょり」の部分が十分に出せないとサイズがたりていないことになります。
丈は床に25㎝ほど引きずっていればちょうどです。
袂(たもと)、擦ったりしていませんか?
お袖の垂れている部分の長さも注意です。
袂(たもと)がくるぶしまでの長さになるのがよいとされています。
裄(ゆき)、手首が丸見えになっていませんか?
袖から手が出る位置が腕を降ろした状態で手首の位置に合っているか確認しましょう。
手首より腕側が見えてしまうと袖が短い、手首よりも手側が隠れてしまうと袖が長い、ということになります。
羽織って胸紐をして手首のぐりぐりくらいのところであればちょうどです。
身幅、きっちり合いますか?
左側の縫い目(脇線)を左端として着用したときに、正面から見て、上前の右端で下前が隠れていればOKです。
保管状態は大丈夫でしょうか
衿元などにヨゴレはないですか?
長じゅばんには汚れ防止のために半衿をつけます。
皮脂やお化粧などで汚れがつきやすい部分なので洗濯しやすいようにつけるのですが、その半衿に汚れがありませんか。
汚れていたら一度はずして洗濯をしてから取り付けるか、新しい半衿を用意しましょう。
地衿のまま着用することはできませんので必ず半衿がついている状態にしてください。
防虫剤などの匂いはないですか?
まずは陰干しをおすすめします。
日光や蛍光灯を避けた暗所で振袖を着物ハンガーに吊るし風を通します。
古いカビなどきつい匂いの場合でも、香水や消臭剤など使用するのはお避け下さい。
シミや変色の原因になります。
シミや変色はないですか?
長い期間着用されていない振袖などは、以前見えていなかった汚れが浮いてきている場合やシミが広がってしまっている場合などがあります。
生地の素材や加工、状態によってしみ抜きの方法が変わってきます。
胴裏や八掛などの裏地もチェックしてみてください。
振袖に必要な小物は足りていますか
振袖は、合わせる小物で随分と雰囲気が変わります。
ここではその種類と合わせ方のコツをご紹介します。
世界にひとつだけのこだわり振袖コーディネートを目指しましょう。
着付けに必要な小物類に関しましてはこちらよりご確認ください。
小物で今風アレンジを考えてみましょう
袋帯
小物のなかで一番インパクトがあるのは帯です。
今風にアレンジするにはまず帯を変えましょう。
色目は重厚感を出すなら黒地、華やかさを出すなら金系、可愛さをプラスするなら白地がオススメです。
また、同系色の帯を合わせると全体的に馴染んでスタイルよく見えます。
また最近の帯は帯芯を入れずにお仕立てしていることが多く、帯結びが華やかにアレンジしやすいように長く作られています。
しなやかで重さも軽減されていますので着やすくなっているのが特徴です。
振袖を重苦しく感じるお嬢様には帯を最新に変えられることをおすすめします。
長くて軽くて柔らかい今の帯でしたら華やかな結び方が可能です。
凝った帯結びで豪華に演出するのはいかがでしょう。
半衿・かさね衿
胸元は思いのほか目立つ部分です。
お顔まわりを華やかに演出してくれる半衿はお嬢様の肌色に合わせるのがベスト。
凝った刺繍など豪華なものがたくさんあります。
かさね衿はカラーバリエーションが豊富で三重になったものやラインストーンがついているものなど様々です。
振袖の描かれているポイントカラーの中で一番明るい色を選ぶと、顔まわりがパッと華やかになってモダンな雰囲気になります。
ぜひお気に入りを見つけてください。
帯締め・帯揚げ
昔と比べて一番大きく変わった感じがあるのが帯締めです。
今は豪華な飾りがついたものが主流でパールや立体的な花飾り、つまみ細工など凝った装飾がとても華やかな印象です。
コーディネートのポイントとして今風の可愛らしさをアピールするのにぴったりです。
帯揚げはしぼりや綸子など様々ですが最近では平織がメインになりつつあります。
また結び方でかなりアレンジが効くのがこの帯揚げで表情豊かに個性が出せます。
帯揚げを華やかに見せたい場合は帯締めをシンプルにすっきりと、またその逆もありますのでバランスを見ながらお洒落を楽しみましょう。
草履・バッグ
ママ世代の草履はエナメルが主流でしたが、最近は鼻緒部分が柔らかく足の負担も軽減されています。
サイズが合わないとかなり歩きにくいのでぜひお嬢様の足にぴったりフィットするものをお探しください。
歩きやすい厚底も人気です。
もっとこだわるならば刺繍のある足袋はいかがでしょうか。
裾からチラッとのぞく柄が意外と目立って着映えします。
最近のバッグは物がたくさん入るように大きめになっています。
レトロ感のあるちりめん生地や帯地のバッグや草履もとても上品です。
小物使いはぜひいぬづか写真室のレンタル衣装コーディネートも参考になさってください。
トータルコーディネートとママ振りデメリット
流行のコーディネート
今は帯揚げ、帯締め、重ね衿の色はできるだけバラバラの色を選びます。
選ぶときのコツは振袖の柄に使われている色を選ぶことです。
振袖に使われている色はそもそも統一感のある色目ですので多数使ってもごちゃつきを感じさせません。
むしろまとまってすっきりと今風の垢ぬけたお洒落なイメージに見えます。
ママ振り時代のコーディネートは同系色、小物は蛍光カラーに近い色が流行りでしたが、それらを変えることによって大幅にイメージチェンジが図れます。
流行の髪型とメイク
ママ世代のヘアスタイルはきっちりとしたアップヘア、後れ毛を出さない、後ろを膨らませて結い上げるスタイルが主流でしたが、最近ではふんわりアップや、凝った編み込みなども多く、生花やドライフラワーを使ったアレンジも人気です。
メイクはヘアスタイルと合わせることでぐっと雰囲気がアップします。
古典のなかでも可愛い系やモダン系などそれぞれ合うメイクがありますので、最後の仕上げとしてお嬢様の振袖姿に合うメイクで完成させてください。
ヘアセットについてはお嬢様のお顔の形にあった髪型を選ばれるのもいいでしょう。
あなたの顔の形に合った成人式の髪型&振袖ヘアアレンジをご紹介!
ママ振りデメリット
最後になりましたがママ振りにもデメリットはあります。
支出を抑えるつもりでも状態が悪いとかなりメンテナンスに費用がかかってしまったり、合わせる小物が予算以上、高額になる場合もあります。
振袖は使用前と使用後は必ずメンテナンスが必要です。
万全な状態で振袖を着れるかどうかはもとより、次回もまともな状態で着るための万全な保管体制を作らなければなりません。
メンテナンスで心配事がたくさんある場合はレンタル振袖の方が気が楽だったりする場合もあります。
一番大切なのはその振袖をお嬢様が気に入って着られるかどうか、万が一気に入らなくても、前撮りは別のレンタル振袖でと2回楽しむという選択肢もございます。
いぬづかでは撮影のみの振袖はかなりリーズナブルなお値段で対応していますし、最新分はホームページでいつでもご覧いただけます。
身長をお入れいただくと点数も絞り込みができてお選びいただきやすくなりますのでお時間のあるときにゆっくりご覧ください。
また撮影時には小物のみのレンタルもございます。
ママ振りの着用がすべて難しい場合でも式当日のレンタル衣裳もご用意できますのでご安心ください。
まとめ
ママ振りが素敵に見えるお洒落コーディネートとメンテナンスを、最後までお読みいただきありがとうございました。
ママ振りには今の時代にはない職人さんの手作業での染めや刺繍や絞りなどが多くあり、ちょうどバブル期に新成人を迎えたあたり、とても高価なお品も多かったのではないでしょうか。
ほとんどが1点物であることが多く、新しい振袖には絶対出せない雰囲気があり、何よりどなたともかぶらないという個性が存在します。
時代を超えて受け継がれる振袖にはご家族の歴史や絆が感じられ、ママ振りを着たお嬢様のお写真はきっと広くご家族に喜んでいただけることでしょう。
ママ振りは思っている以上に準備に時間や費用がかかる場合もあります。
随時ママ振り相談会も行っておりますので早めにご予約いただくと安心かもしれません。
とにかく振袖選びは早めに動くことが大切です。
人生で一度きり、悔いの残らない成人式を、ご家族皆さまで素敵な想い出をたくさん残していただけますように、お手伝いをさせていただければと思っております。
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