人生の様々なライフイベントの中でも、ビッグイベントにあたる七五三。
可愛い我が子の晴れの舞台ですので、おまいりの時も含め、親としては全ての瞬間を残しておきたいくらいですね。
七五三の記念写真と言えば、今までは写真館やフォトスタジオで撮ることが当たり前でしたが、
最近はスタジオで撮影する以外にも、外で撮影をする「ロケーションフォト」を選ばれるご家庭が増えてきています。
この記事では、七五三のロケーション撮影とスタジオ撮影とのメリット・デメリットについて紹介します。
目次
ロケーション撮影とは
ロケーション撮影とは、写真館やフォトスタジオのスタジオ内ではなく、屋外の好きな場所へカメラマンが同行し、撮影することです。
出張カメラマンに依頼する方法と、フォトスタジオでロケーションプランを選ぶ方法との2種類があります。
七五三の記念撮影の場合は、ロケーション撮影というと、神社でのおまいりの様子を残すことが多いでしょう。
撮影時間は目安ではありますが、大体約1時間ほどです。
10〜11月の七五三のハイシーズンは直前で予約をとることは難しいことが多いので、早めに予約しましょう。
また、この時期は神社も混雑するので、9~12月頃までで時期を前後にずらして七五三を行う方がほとんどです。
現在のようなコロナ禍で七五三を行うなら、密になりにくい屋外でのロケーション撮影は特に安心です。
お子さまはもちろん、ご家族みなさまの自然な表情や笑顔、ふとした瞬間の表情などを逃すことなく捉え、
スタジオでは味わえない、屋外ならではの開放感あふれる写真を七五三の記念として残すことができます。
出張撮影、スナップ撮影、アウトドア撮影など、呼び方はいろいろですが、どれも同じ意味で、
七五三に限らず、お宮参り、卒業・入学、成人、ウエディングなど、様々な場面で利用できます。
ロケーション撮影の当日がくもりだった場合、写りが悪くなるか心配される方が多いですが、問題ありません。
くもりの日の特徴は、晴れの日よりも光が安定している点です。
雲があることで、晴れの日のように影が強く出ることがないので、柔らかい光が均一に回りきれいに撮ることができます。
ただし、写真に青空を残したければ、日にちの変更をおすすめします。
スタジオ撮影とロケーション撮影、どっちがいい?
ロケーション撮影もスタジオ撮影も、どちらもぞれぞれの良さがあり、どちらを選んでも間違いではありません。
七五三では、せっかくのご記念なので、スタジオ撮影とロケーション撮影の両方を選ぶ方も多くいます。
それでは、ロケーション撮影とスタジオ撮影のメリット・デメリットを紹介します。
ロケーション撮影のメリット
・お子さまの自然な表情を撮ることができる
ロケーション撮影の場合、ご家族と話しているところやおまいりの様子など、カメラ目線ではないカットがたくさんあり、
カメラで撮られていることを意識しづらいので、写真が苦手なお子さまでも自然な写真を撮れることが最大の魅力でしょう。
カメラマンがお話したり遊んだりしながらコミュニケーションをとって、お子さまの緊張をほぐしていきます。
また、もちろんカメラマンはお子さまの笑顔の写真を目指して撮りますが、撮影中にご機嫌が悪くなり、
ぐずって泣いている瞬間やカットがあったとしても、後から七五三の写真を見返したときに
「この時はこんなことがあったね」と、どんなハプニングも微笑ましい思い出の1ページとなるに違いありません。
しかしながらロケーション撮影では、比較的時間に余裕があることが多いため、合間でお子さまにおやつや
ジュースをあげたり、遊んだりして気分転換をすることができ、ご機嫌は悪くなりにくいです。
・ご家族全員で写真に写ることができる
いつもはカメラマン係になってしまうパパママも含め、ご家族全員で写真に写ることが出来ます。
七五三のおまいりの時は特にパパがカメラマンになることが多く、ずっとパパだけ写っていないことや、
「ママもせっかく着物を着たのに、写真に残せなかった」、「家族みんなで写真を撮るタイミングがなかった」など、
七五三が終わってしばらく経ってから、写真を見て初めて気付いた!ということは割とよくあるようです。
パパとお子さまのツーショットや、ママとお子さまのツーショットもおすすめです。
希望があれば、事前にカメラマンにこういうカットが撮ってほしいという旨を伝えておきましょう。
・季節感を感じることができる写真に仕上がる
春は桜や新緑、秋は高く澄んだ空や紅葉など、四季折々の風景の中で撮影ができます。
自然の中では、着物がよく映えるでしょう。
ロケーション撮影ならではのポイントです。
七五三と言えば秋ですが、前撮りでロケーションフォトを撮るなら気候が良く新緑が美しい、初夏のシーズンもおすすめです。
前撮りのシーズンならば、神社に参拝客が少なく、人の写りこみも防げます。
ロケーションフォトの穴場の時期と言えるでしょう。
・フォトジェニックな写真になる
日本の伝統美である神社仏閣を背景にすることで、趣があり、ダイナミックな七五三の写真を残すことができます。
神社の本殿や緑豊かな境内、鳥居などをバックに撮影する着物姿での写真は、フォトジェニックという言葉がぴったりです。
おみくじや絵馬、手水舎でのカットなど日本の素晴らしい文化を、七五三というイベントを通して感じることができます。
・撮り忘れを防ぐことができる
意外と多いのが、七五三のおまいり後にカメラを確認すると、写真をあまり撮っていなかった!というケースです。
先輩ママに聞くと、「おじいちゃんおばあちゃんに撮影をお願いしていたけど、スマホが使いこなせていない」、
「ピントが合っていない」、「そもそも全然枚数がない」など理由は様々ですが、思ったようにいかないことが多いようです。
お子さまがぐずったり、神社が混雑していてバタバタしていたりすると、さらにみなさまに余裕がなくなり、
写真を撮るところまで気が回らず、せっかく晴れ着を着たのに、写真に残せなかったということが起こります。
プロのカメラマンに頼むことで、撮影はカメラマンにまかせっきりにできるので安心です。
・お子さまの個性が出やすい
七五三のロケーション撮影には、ポーズの決まりやルールは存在しません。
お子さまが自由に走り回っている姿や、ご家族みなさまが大笑いしている姿など動きのあるカットを撮影します。
ご本人が好きでいつもするポーズなど、かけがえのない一瞬を残すことができ、より思い出深いものとなるでしょう。
・好きな場所・お気に入りの場所で撮ってもらえる
おまいりに行く神社や食事場所など、その場所の撮影許可が出ていれば、ご自身の好きな場所で撮影してもらうことが出来ます。
普段から利用していたり行き慣れていたりする思い入れのある神社があれば、そこを指定するのもいいですね。
・データでもらえる
ロケーション撮影は、データでのお渡しが一般的です。
データなら、ご自身のスマートフォンに写真を取り込んでいつでも見返すことができるようにしたり、
パソコンのデスクトップに設定したり、SNSに載せたり年賀状に使ったりと、使い道は無限大です。
しかしながら、そうは言ってもおじいちゃんおばあちゃんへのプレゼントには、やはりフォトブックが良いですね。
フォトブックは、もらったデータを使って自身で作成する方法と、フォトスタジオで注文する方法とがあります。
フォトスタジオではなく個人の出張カメラマンに依頼する場合などは特に、データ渡しにしか
対応していないようなところもありますので、あらかじめホームページなどで確認しておきましょう。
ロケーション撮影のデメリット
・天候に左右される
ロケーション撮影で一番気にかかるのは、やはり天候です。
七五三のおまいり当日に雨が降った場合は、おまいりを決行するか、延期するかを事前に考えておく必要があります。
予約しているフォトスタジオや食事会の会場に、いつまでに連絡をすればキャンセルが可能か、
キャンセル料は必要かどうか、日にち変更は可能かなどをあらかじめ確認しておくと安心です。
延期になった場合のことを考えて、予備日を設定しておくといいですね。
天候がどうなるかは、おまいり当日になってみないと分かりませんが、雨であれば傘を持っての写真になります。
それもまた、風情があって良いでしょう。
雨は、お子さまのテンションを上げる強力なサポーターです。
着物に長靴姿も、お子さまならではの可愛さがあります。
思いもよらないような、お気に入りのショットが撮れるかも知れません。
ピンチをチャンスと考え、この瞬間にしか訪れない今を存分に楽しみましょう。
・撮影できる季節が限られる
真夏や真冬に着物を着てのロケーション撮影は、あまりおすすめではありません。
特に真夏は、熱中症などの恐れもあるため、十分に注意しましょう。
小さいお子さまは、暑すぎたり寒すぎたりする時期のロケーション撮影は避けた方が無難です。
・カジュアルな写真だけになる
ロケーションフォトは、基本的にはナチュラルな写真になります。
スタジオ撮影と違い、表情と雰囲気がメインで、着物の見え方などに気を配られることは少ないでしょう。
カメラ目線ではないものばかりや、着物が着崩れているまま、ということもあります。
・レンタル衣装があるかと支度ができるか
出張カメラマンに依頼する場合は、レンタル衣装や着付けなどの支度のサービスがないことが多いので、
ご自身で衣装を準備し、着付け・ヘアセットまで済ませてから合流するケースがほとんどでしょう。
フォトスタジオでカメラマンをお願いする場合は、衣装のレンタルと着付け・ヘアセット・メイクと
撮影までが全てセットになっているプランを選ぶと、自分で手配をする手間がかかりません。
美容院とフォトスタジオでバラバラに予約するよりも、まとめて一か所でする方が移動も少なくて済むので負担が減るでしょう。
スタジオ撮影のメリット
・こだわりの美しい写真が撮れる
ロケーション撮影とスタジオ撮影では、撮影スタイルが全く異なります。
有名な写真館や、歴史が長いフォトスタジオは、成熟した撮影のノウハウを持っています。
雰囲気だけでも十分素敵になるロケーション撮影とは違い、スタジオ撮影では、
きれいな写真を撮るためにひとりひとりに合わせてライティングを調整し、背景を決めます。
足の形から手と指の形、顔の角度までを決め、着物の袖やすそなど細かい部分の形を作りこみ、
ご本人を可愛く撮りつつも、着物も美しく「魅せる」ことができるのがスタジオ撮影の魅力です。
背景やライティングにより統一された雰囲気で、着ている衣装までがしっかりと記念に残る美しい写真が残せるでしょう。
ご家族写真は特に、ママやおばあちゃんがきれいに写るので、スタジオ撮影をおすすめします。
・天候に関係なく撮影ができる
スタジオ撮影は室内での撮影のため、天候に左右されることはありません。
いつでも同じコンディションで、安定して質のいい撮影ができます。
・いろんなレンタル衣装がある
スタジオ撮影では、伝統的な和装からゴージャスな洋装までいろいろな種類の衣装が用意されています。
また、万が一汚してしまったときのことを考えると、おまいりで利用するにはなかなか手が出にくい高級な正絹でできた着物や、
ブランド物、新作などが、撮影用なら無料、もしくは安価で用意されているところもあります。
ホームページで好みの衣装があるかチェックしましょう。
・特別感が味わえる
スタジオ撮影とロケーション撮影では、1組にかけるスタッフの数が全く違います。
スタジオで目線をカメラに向けるスタッフ、お子さまの動く顔と体や、衣装の乱れを横からさっと直す
アシスタントなど、可愛いご表情ときれいな形を撮るためにたくさんのスタッフがつきます。
おうちでは撮れないような非日常な空間で素敵な写真を残せることに加え、ヘアセット、着付けなどの支度のときから
お子さまの気持ちを盛り上げてくれ、スタジオでもたくさん褒めてもらえ、至れり尽くせりのサービスに大満足できるでしょう。
スタジオ撮影のデメリット
・おまいりの様子を残せない
スタジオ撮影の場合は室内で撮影するので、おまいりの様子などは残せません。
ロケーションフォトでの注意点
・七五三ロケーションフォトのカメラマンの選び方
近年、ロケーション撮影の人気にともない、記念写真の出張専門で活動するカメラマンが急増しています。
出張撮影のカメラマンとお客様とをつなぐマッチングサイトなども登場しており、撮影したい日にちや
エリア、ご自身の撮りたいイメージに合う写真などで検索して、好みのカメラマンを見つけることができます。
選択肢がどんどん広がりつつある今、中には経験不足で素人同然のカメラマンがいることも現実です。
ロケーションフォトは、カメラマンとの信頼関係によってその日の満足度が変わると言っても過言ではないでしょう。
したがって、価格だけでカメラマンを決めることはおすすめできません。
一生に一度の七五三だからこそ、間違いのないカメラマンに撮影して欲しいですよね。
ホームページやSNSに掲載されている写真を参考にし、どのような写真を撮ってもらえるか、
カメラマンとしての経験年数がどのくらいあるのか、また、口コミが掲載されている場合はどのような内容が書かれているか、
価格とサービスの内容が妥当かどうかなど、事前のしっかりとしたリサーチは外せません。
大事な七五三を失敗しないためにも、撮影は信頼のおけるフォトスタジオやカメラマンに依頼しましょう。
まとめ
スタジオ撮影とロケーション撮影のポイントを紹介しました。
やはり七五三の定番であるスタジオ撮影はおさえておいて、プラスでロケーション撮影もすることで、それぞれの利点を活かすことができます。
スタジオではポーズを決めて少しよそいきなご表情で上品な写真を、ロケーション撮影では、あどけないお子さまらしい写真を残しましょう。
スタジオ撮影、ロケーションフォトとおまいりを一日で全てまとめて行うのもいいですし、
前撮りでスタジオ撮影をしておいて、おまいり当日はゆったりとロケーションフォトを楽しむのもいいでしょう。
フォトスタジオによっては、スタジオとロケーションフォトで撮影日を分ける場合、衣装を変えて2着楽しむことができます。
せっかくの晴れ姿ですので、いろんなシチュエーションで表情豊かなかわいいお子さまの姿を残しましょう。
七五三のロケーション撮影、どこで撮る?
大切なご記念である七五三の記念写真をどこで撮影するか迷われると思いますが、
西宮神社に近い、兵庫県西宮市のいぬづか写真室がおすすめです。
いぬづか写真室は、地域に根付くフォトスタジオとして、年間3000組の七五三撮影を行っています。
カメラマンが同行しておまいりの様子を撮影するロケーション撮影プランでは、
カメラマンが、人が映りこまない場所での撮影や、七五三にふさわしい風景での撮影スポットをご提案します。
七五三のお祝いは、人生の中でもビッグイベントのひとつです。
お子さまが小さければ小さいほど、記憶には残らないもの。
だからこそ、お写真は残しましょう。
七五三の記念写真は、いぬづか写真室で特別な体験を。