一生に一度のイベント、成人式で、
それは、振袖が未婚女性の第一礼装とされ、
成人式の女性の装いとしても馴染みのある振袖は、
振袖という言葉は「袖を振る」
振袖の歴史は古く数百年前にさかのぼり、
この記事では、そもそも振袖とはどういう着物なのか、
どのような振袖をどういったシーンでどう着用すればいいのかなど
振袖とは
振袖とは、
冠婚葬祭などの儀式に出席するときに着る正式な装いのことを第一
同じ格にあたる和服は、黒留袖、色留袖、喪服です。
振袖は、本来は未婚か既婚かで着用していい・
昔から「若い女性用の着物」とされていたため、
しかしながら近年では、女性の社会進出により、キャリアを持った
未婚女性がたくさんいらっしゃり、
振袖の特徴は?
他の着物と比べて、袖が長いのが振袖の特徴です。
振袖は、身頃(みごろ)と袖との縫いつけ部分を少なくし「振り」
袖がつけてある下のあいている部分を作った袖をもつ着物のことで
振袖の「振り」は「振八つ口(ふりやつくち)」とも呼ばれます。
この「振り」は、浴衣や羽織、長襦袢(ながじゅばん)
女性用の和装全般にありますが、男性の着物にはありません。
全面に柄をあしらった絵羽柄(えばがら)
衿(たもと)、胸、肩、袖などの上半身にも、腰、裾(すそ)
華やかで若々しい柄のものが多く、成人式や結婚式の花嫁衣装、
また、
振袖の由来について
振袖の歴史は古く、もともとは子ども用の小袖という着物でした。
振八つ口と呼ばれる脇の下の部分が大きく空いていることから、
その熱をうまく逃がすことができるほどに通気性が良く、
子どもだけでなく、16~7歳くらいまでの若い女性や元服前の男
江戸時代の前期に入ると、
江戸時代の女性が日常的に着ていた着物は、小袖(こそで)
その後、時の流れにともない江戸の中期頃には、
初期には55cm~95cm程ほどであった袖の長さは、
ちなみに現在は、最も袖の長い大振袖で114cmほどの長さです
振袖の袖はなぜ長くなった?
着物の袖丈が長くなっていった理由は、
1踊り子たちが袖を振ることで感情を表現していたことが大流行し
2袖が長い方が所作が美しく見えたため
3袖を振るという動作で厄払いやお清めができると考えられていた
など、諸説あります。
・1の説を解説!
踊り子たちが袖を振ることで感情を表現していたことが大流行した
世の中が安定するにつれて、
今とは違って、
舞台上で袖の長い着物を着て、
当時は、袖を左右に振ると「好き」、前後に振ると「嫌い」
この袖振りは、日本独自の奥ゆかしさを残しつつも、
自分の感情を伝えることのできる非常に画期的な方法だったため、
一般女性の間にも袖を振るという動作が流行し、
今では普通に使われている、異性を「振る」、「振られる」
振袖の袖を振ることで感情表現をしていた当時の踊り子たちの動作
またこの他にも、
袖をしぼる・・・涙を流してひどく泣くこと
袖にすがる・・・人の同情心に訴え、助けを求めること
袖にする・・・今まで親しくしていた人を相手にしなくなること
袖を分かつ・・・行動を共にしていた人と別れる、関係を断つこと
無い袖は振れない・・・金銭的な意味で、
このように、袖にまつわる言葉は今でもたくさん残されています。
・2の説の解説!
袖が長い方が所作が美しく見えたため
江戸の踊り子たちが舞台上で踊りを披露したとき、
所作が優雅に美しく見えたため、
今も昔も、
・3の説を解説!
袖を振るという動作で厄払いやお清めができると考えられていたた
日本では古くから、
空気を揺らすことで、
神様にお仕えする巫女は、儀式の中で長い布や袖を振ることで
神を呼び起こす「魂振り(たまふり)」を行っています。
昔の人々は「振る」という動作によって、
この時代は若い娘の病気が多く、
結婚前の女性の良縁を呼び込む魂振りの効果を高めるために、
現代の私たちが日常で行ったり、目にしたりすることも、
・神社におまいりするときに鈴を鳴らし柏手を打つ
・お神輿(みこし)を揺らす
・いってらっしゃい、バイバイと手を振る
・神主さんが玉串を振ってお祓い(はらい)をする
当初は神様に向かって行われていた魂振りでしたが、このように
だんだんと人に対しても行われるようになっていきました。
振袖に込められた思い
振袖は、仕立て直して留袖にすることができます。
未婚女性の第一礼装が振袖で、
結婚をすると異性に意思表示をする必要がなくなるので、
長い袖を短く留め、
現在の振袖とは
時間をかけて長くなっていった袖丈でしたが、
何をするにも動きにくいため、
その後も、踊り子の衣装としては振袖が使用され続けましたが、
それだけではもったいないということから、「
江戸時代から明治時代にかけて未婚女性の第一礼装として浸透して
振袖の種類とふさわしい着用場面
振袖は、袖の長さによって大振袖、中振袖、小振袖の3種類に分類
袖が長いほど着物としての格が高くなるので、
・大振袖(おおりそで)
袖の長さは110cm前後で、
引きずるほどの長い袖は、気品の中にも艶っぽさがあり、
大振袖は、振袖の中でも最も格式の高い着物で、
大振袖の着用シーンは、
昔から婚礼衣装の定番として人気の大振袖は、今なお お色直しで
大振袖を着用するときには袖を引きずるように着付けを行うため、
振袖は格の高い未婚女性の第一礼装なので、
両胸にも家紋が付く「五つ紋」で、全面に柄をあしらった絵羽柄(
しかしながら、
紋を入れるべきところにも柄が付いていることがほとんどなため最
大振袖の袖の長さは、着る人の身長によって変わります。
身長が159㎝よりも高い場合は、袖丈は113㎝ほどになり、
身長が159cmよりも低い場合は、
(例:身長が150cmの場合は袖丈100cmほど)
・中振袖(ちゅうふりそで)
袖の長さは90cm前後で、
中振袖は大振袖に次ぐ礼装で、
中振袖の着用シーンは結婚式の参列、成人式、卒業式や初釜、
参加する場面に応じて、色や柄を決めましょう。
かつては成人式の振袖と言えば大振袖が主流でしたが、
成人式では、新成人である自分が主役ですので、
同じ中振袖でも着る人の身長によって袖のバランスが変わりますの
振袖を選ぶのではなく、実際に試着をして、
・小振袖(こふりそで)
袖の長さは75cm前後で、二尺袖(にしゃくそで)
普通の着物の袖の長さは49cm、振袖は100〜110cm前後
長すぎず短すぎない袖の長さが可愛らしいイメージを演出し、
セミフォーマルとして位置づけされる小振袖の着用シーンは、
お出かけ着としても利用することができ、
ブーツとも相性が良く、
近年では、卒業式で小学校6年生の女の子や、
大振袖はフォーマルな衣装ですが、
例えば友人の結婚式に参列する場合は、
主賓の衣装を知らずに大振袖を着用していくと、
事態が起こる可能性があり、
ただし、新婦が思い出の振袖を、
事前に新婦に確認をとり、自身が中振袖を着ていく場合には、
またこういった場合は、花嫁より目立つことのないように、
振袖は、若い女性のものと思われがちですが、
帯を成人式でするような派手な変わり結びにせずに太鼓結びにした
半衿や重ね衿、
落ち着いたトーンのコーディネートにすることで落ち着いた印象に
さまざまな晴れの日のシーンで着用することができます。
それぞれの振袖ごとの特徴を知り、
※袖の長さについては諸説あります。
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