七五三には、お子さまが無事にその年齢を迎えたことに感謝し、これからのさらなる成長と幸せを祈る親の思いが込められています。
七五三は古くから続く伝統行事ということもあり、着物でお祝いするのが一般的です。
昔であれば祖母さまが着付けをするご家庭が多かったですが、近年ではフォトスタジオや美容室で七五三の着付けをする方がほとんどです。
その際、着付けに何が必要で、何が揃っていればいいのか分からないというお声をよく耳にします。
そこでこの記事では、7歳の女の子の七五三を着物でお祝いするときに着付けに必要なものを紹介します。
目次
- 女の子の7歳の七五三、どんな衣装でお祝いする?
- 女の子の7歳の七五三、着付けに必要な持ち物は?
- 七五三 7歳の着付けに必要なもの 肌襦袢・肌着
- 七五三 7歳の着付けに必要なもの 長襦袢
- 七五三 7歳の着付けに必要なもの 着物
- 七五三 7歳の着付けに必要なもの 半衿(半襟)
- 七五三 7歳の着付けに必要なもの 重ね衿
- 七五三 7歳の着付けに必要なもの 帯
- 七五三 7歳の着付けに必要なもの 帯板
- 七五三 7歳の着付けに必要なもの 帯締め
- 七五三 7歳の着付けに必要なもの 帯揚げ
- 七五三 7歳の着付けに必要なもの しごき帯
- 七五三 7歳の着付けに必要なもの 腰紐
- 七五三 7歳の着付けに必要なもの 伊達締め
- 七五三 7歳の着付けに必要なもの 三重仮紐
- 七五三 7歳の着付けに必要なもの 足袋
- 七五三 7歳の着付けに必要なもの 草履
- 7歳の七五三で必要なもの 筥迫
- 7歳の七五三で必要なもの びら簪
- 7歳の七五三で必要なもの 末広
- 7歳の七五三で必要なもの 髪飾り
- 7歳の七五三で必要なもの かのこ・ちんころ
- 7歳の七五三で必要なもの バッグ
- まとめ
- 七五三のルーツは?
- 七五三は本来いつするもの?
- 7歳の七五三、お参り当日に必要なものは?
- 七五三の記念写真はいぬづか写真室で
女の子の7歳の七五三、どんな衣装でお祝いする?
七五三の7歳の女の子のお祝いの衣装は、四つ身と呼ばれる着物に帯を締めるという大人とほぼ同じスタイルです。
女の子の7歳の七五三、着付けに必要な持ち物は?
七五三 7歳の着付けに必要なもの 肌襦袢・肌着
和装における肌着とは素肌の上に着用するもので、肌襦袢(はだじゅばん)とも呼ばれます。
この肌襦袢には、肌襦袢と着物との間に着る長襦袢(ながじゅばん)に、汗や皮脂などの汚れが直接付くのを防ぐ役割があります。
肌着は和装専用のものもありますが、普段の洋服の時に着るようなシャツでも代用できます。
その場合は、着物の襟からシャツが見えないように襟ぐりが深めのU字、V字のシャツやTシャツを用意しましょう。
上に着物を着ると肌着は一切見えなくなるので、肌着の色や柄は何でも問題ありませんが、脇汗で着物が汚れるのを防ぐため脇が隠れるタイプのシャツを選ぶようにし、ノースリーブやタンクトップは避けるのがベストです。
七五三 7歳の着付けに必要なもの 長襦袢
長襦袢(ながじゅばん)とは、肌襦袢や肌着の上に着るもので、その上に着る着物に直接肌が触れないようにし、汗や垢などで着物が汚れるのを防ぎます。
一般的には長襦袢には半襟を付け、※肩あげ、身あげというお子さまの身体に合わせたサイズ合わせが必要です。
七五三 7歳の着付けに必要なもの 着物
七五三の7歳の女の子のお祝いでは、身丈の4倍の布で身頃を作ることから、「四つ身」と呼ばれる着物を使用します。
一般的には長襦袢と同じように、※肩あげ、腰あげというサイズ合わせが必要です。
※肩あげとは?
肩あげとは、着物の肩の部分をつまんで縫い、裄(ゆき=袖)の長さをお子さまの腕の長さに合わせて調整することです。
着物のサイズがお子さまに合っている場合は肩あげの必要はありませんが、お子さまの手首よりも着物が長い場合は、肩あげが必要です。
肩あげの仕方はこちらです。
下記のリンクを開き下の方にスクロールすると紹介動画が出てきます。
https://inuzuka.co.jp/about_costumes
※身あげ(腰あげ)とは?
身あげとは、着物の腰の部分をつまみ上げて縫い、着物の丈(たけ=長さ)をお子さまの身長に合わせて調整することで、腰あげとも呼ばれます。
お子さまの身長よりも着物が長い場合は身あげをするか、着付けの際に紐で丈を調整するかのどちらかになります。
肩あげは必要な場合が多いですが、身あげは必ずしなければいけないというものではありません。
着物と長襦袢は、一般的には身あげをして使用しますが、実際に着付けたときには身あげがされていない方が着物の柄がきれいに出ます。
そのため、記念写真を撮るのであれば、身あげをしていない状態の着物の方が写真映えするでしょう。
昔からの伝統に従って着物を身あげするか、写真写りのことを考えて身あげしないか、それぞれのご家庭で相談しましょう。
身あげをしている着物と、身あげをしていない着物を着付けしたときの比較画像はこちらです。
七五三 7歳の着付けに必要なもの 半衿(半襟)
半衿(はんえり)とは、着物の下に着る長襦袢に付ける衿のことで、長襦袢の衿元に縫い付けて着物の衿元が汚れるのを防ぐ役割があります。
半衿は、フォーマルな白無地以外にも色無地や刺繡入りのものがあり、これらは装いをより華やかに見せてくれます。
七五三 7歳の着付けに必要なもの 重ね衿
重ね衿(かさねえり)とは、着物の衿元に縫い付け、着物の衿元を華やかに見せるためのものです。
七五三 7歳の着付けに必要なもの 帯
帯は、大人と同じように一から結ぶタイプの手結び帯と、結び目が出来上がっている作り帯があります。
七五三 7歳の着付けに必要なもの 帯板
帯板(おびいた)とは、帯の下や間に入れる板のことです。
帯板を使うと帯をピンと張った状態に見せることができるため、しわのない美しい仕上がりになります。
これは、厚紙でも代用することができます。
七五三 7歳の着付けに必要なもの 帯締め
帯締め(おびじめ)とは、帯がゆるんだり崩れたりしないように帯の上から締める紐のことです。
一般的には中に綿の入った丸ぐけと呼ばれる帯締めを使用します。
着物姿を華やかにする役割も兼ねていますので、着物や帯揚げと色味を合わせたり、反対色を使ったりしてコーディネートを楽しみましょう。
七五三 7歳の着付けに必要なもの 帯揚げ
帯揚げ(おびあげ)とは、帯の形をきれいに整える帯枕と、帯枕に付いている紐を隠すための布で、一般的には絞り(しぼり)のものを使用します。
着物と帯の上側の境目部分を隠すように巻き付け、帯締めと同じように着物姿を華やかにする役割があります。
コーディネートのワンポイントとして映える色を選びましょう。
七五三 7歳の着付けに必要なもの しごき帯
しごき帯とは、一枚の布をしごいて縮めた帯のことです。
薄く柔らかい生地で作られており、細く長く両端に房が付いている細長いストールのようなもので、帯の下に飾りとして巻いて使います。
帯の下の斜め後ろで蝶々結びにして たらりと垂らし、七五三の着物姿を華やかに仕上げるためのものです。
昔、すそを引きずって着物を着ていた時代、すそを引きずったままでは外に出られないため、すそをたくしあげるために使っていました。
現在では、色、柄、先端の房の形まで様々なものがあります。
七五三 7歳の着付けに必要なもの 腰紐
腰紐(こしひも)とは、長襦袢や着物を着付ける際に使用する紐のことで、着丈を調整したり、着崩れを防いだりする役割があります。
7歳のお子さまの着付けで使用する腰紐は5本ほどが一般的ですが、着物や長襦袢に最初から縫い付けてある場合や、着物が身あげされている場合は1~3本で足ります。
七五三 7歳の着付けに必要なもの 伊達締め
伊達締め(だてじめ)とは、着物や長襦袢の衿(えり)合わせや、帯を巻いたときにおはしょりが崩れないように固定するための紐です。
伊達締めがない場合は、腰紐で代用することができます。
七五三 7歳の着付けに必要なもの 三重仮紐
三重仮紐(さんじゅうかりひも)とは、結び帯を華やかに仕上げる場合に使用する、ゴムが三重になった紐のことで、三重紐(さんじゅうひも)とも呼ばれます。
伸縮性のある三重仮紐を使用することで帯を結ばずに羽を作ることができるため、帯を痛めません。
さらに、手早く結ぶことができ、仕上がった帯が崩れにくくもなります。
華やかな帯結びをする場合に使用するので、七五三などの子どものときだけでなく、大人になっても使うことが出来る便利グッズです。
七五三 7歳の着付けに必要なもの 足袋
足袋(たび)とは、靴下の和装バージョンで、草履を履くときに着用するものです。
白い足袋が一般的ですが、柄入りのものを選んでも問題ありません。
足袋は、靴下のようには足首にフィットしないようにできていますので、脱げてしまわないように「こはぜ」と呼ばれる薄い金具を掛け糸に掛けて足に固定します。
足袋は、綿製のものを選ぶと滑りにくく、足が痛くなりにくいのでおすすめです。
七五三のロケーション撮影やおまいりに行くなど、着物で長時間過ごすのであれば綿素材の足袋にし、フォトスタジオで記念写真を撮るだけであれば、歩くことはほとんどないので足袋ソックス(靴下タイプの足袋でポリエステルやナイロン製が多い)を利用するなど、使い方によって足袋を選んでも良いでしょう。
7歳の七五三では、お子さまが足袋を履き慣れていないことが多いので、大人のような本物の足袋ではなく伸縮性の高い足袋ソックスを利用する方も多いです。
七五三 7歳の着付けに必要なもの 草履
草履(ぞうり)は、靴の和装バージョンの履物です。
新品の草履はまだ鼻緒が固いためそのまま履くと足の親指と人差し指の間に鼻緒がすれてしまい、靴擦れならぬ鼻緒擦れを起こす場合がほとんどです。
履く前に鼻緒を外側に軽く引っ張ってほぐしておき、さらに七五三本番までに何度か試し履きをして足が慣れるようにしておくと良いでしょう。
7歳の七五三で必要なもの 筥迫
筥迫(はこせこ)とは、そもそもは紙入れの一種で、箱の狭いものという意味から名付けられました。
筥迫は、開かないように胴締めというもので留められています。
胴締めには、胴締めを締めるための紐と、落とし巾着と呼ばれる袋が付いており、この巾着を帯に挟むことで、筥迫が落ちないようにしていたようです。
巾着の中にはお香やお守りを入れ、本来 表に見せないものでしたが、だんだんと飾りとして見せるものへと変化していき、現在では外に出すことがほとんどになりました。
筥迫は色とりどりの生地に豪華な刺繍やデザインが施されて華やかですが、次で紹介するびら簪(かんざし)を筥迫の上部に取り付け、さらにきらびやかにする場合もあります。
7歳の七五三で必要なもの びら簪
びら簪(びらかん)とは、七五三や婚礼の時に筥迫に差し込んで使う金属製の飾りのことで、髪に付けるかんざしを小さくしたような形をしています。
着物の胸元に入れる筥迫にびら簪をセットすることで、より華やかな印象になります。
このとき、差し込みがゆるいとびら簪が落ちやすくなるため、筥迫にしっかりとびら簪を差し込むようにしましょう。
びら簪の使用後は、酸化して変色したりサビがついたりしないように、元通り紙に包んで空気に触れないようにして片付けましょう。
7歳の七五三で必要なもの 末広
末広(すえひろ)は、おめでたい柄が描かれた房飾りが付いた小さめのサイズのものを使用します。
末広には、お子さまの人生が末広がりに栄えますようにという願いが込められています。
装飾品として、帯と帯締めの間に差して使用します。
7歳の七五三で必要なもの 髪飾り
髪飾りは、セットをした髪に付けてヘアスタイルを華やかに仕上げるアイテムです。
着物に合わせたつまみ細工やちりめん素材の髪飾りが一般的ですが、決まりはありません。
7歳の七五三で必要なもの かのこ・ちんころ
かのこ、ちんころとは、どちらも日本髪のヘアセット用の髪飾りで、結び目を隠すために使います。
かのこは後ろ髪に、ちんころは前髪に付け、顔周りの左右に垂らして顔周りを華やかに飾るものです。
日本髪とは、前髪、両サイドの耳の上部分の髪、後頭部から耳裏部分の髪を膨らませて作る日本の古典的な髪形です。
伝統的な日本髪には、髪を結いあげる際に使用する道具や小物、結い方にまで細かく決まりがあります。
日本髪の独特な形をキープするため、びんつけ油という強力な整髪料を使用し、元結(もとゆい)というヘアゴムよりももっと固い紐を使って結びます。
昔は、現代のように毎日髪を洗う習慣はなく、一度髪を結うとしばらくの間はほどくことがなかったので、崩れないように油を使ってしっかりと固めていました。
舞妓さんは、今なおこの伝統的な手法で日本髪を結っています。
現代では、七五三や結婚式などのイベントで日本髪を結ってもその日にはほどいてしまいますので、一度のシャンプーではなかなか落ちない昔ながらの日本髪をすると、逆に不便になってしまいます。
そのため、新日本髪というワックスやスプレーなどのシャンプーで落とすことのできる整髪料を使用するスタイルが編み出されました。
新日本髪は、日本髪の華やかさはそのままに、他のヘアセットと同じように一度のシャンプーで洗い流すことができるので利便性に優れています。
胸上辺りまでの髪の長さとある程度の毛量があれば地毛で新日本髪を結うことができ、7歳の七五三では新日本髪をする方も多いです。
7歳の七五三で必要なもの バッグ
7歳の七五三では巾着タイプではなく、和装バッグを使用する方が多いです。
七五三のバックは、基本的には物を入れるためというよりかは、コーディネートをより可愛く見せるためのアイテムと言えるでしょう。
せっかくの和装ですので、私服の時に持つようなバッグやリュックではなく、和装専用の巾着にすると全体のコーディネートに統一感が出ます。
まとめ
ここまで、7歳の七五三の着付けに必要なものを紹介しました。
七五三の着物は、新たに購入するか、フォトスタジオや着物屋さんでレンタルするか、おうちにあるものを使用するかが主な選択肢となるでしょう。
着物を購入する場合は、小物類まで全てセットになっているかどうかを確認して購入するようにしましょう。
地域によっても違いがありますが、一般的には男の子の場合は父方、女の子の場合は母方の祖父母が七五三の着物を用意するとされています。
しかしながら、近年ではご家庭のあり方も大きく変わってきていますので、両家を含めたご家族みなさまで相談されるのがベストです。
フォトスタジオなどで着付けを頼んでいる場合、新品の着物を利用する際は値札や包装を取って、着物のしつけ糸は外しておきましょう。
おうちにある着物を利用する場合は、しまったままの着物に多い折りじわがないか確認の上、しわがある場合はしわを伸ばした状態で持ち込むようにすると写真写りが良くなります。
また、フォトスタジオなどでレンタル衣装を利用する場合は、衛生品である足袋や肌着だけが持ち込みで、あとは全てセットでレンタルできるという場合がほとんどです。
親戚から着物を借りた場合や、アンティーク着物を古着屋で購入した場合などは、一式揃っていないことも多くありますので、着付けに必要なものが全て揃っているかどうかと、長襦袢と着物がお子さまの身体のサイズに合っているかどうかを事前に確認しておくようにしましょう。
お直しが必要な場合、専門店にお願いするのであれば ある程度の日数が必要になりますので、七五三のシーズンに間に合わない!ということにならないように早めに着物の準備を始めるのがベストです。
七五三のルーツは?
七五三のルーツは、3歳、5歳、7歳の年齢を迎えたお子さまの節目の年を祝い、今後のさらなる健康と幸せを神様に祈るために執り行われていた「髪置きの儀」、「袴着の儀」、「帯解きの儀」という3つの儀式です。
まだ医療が発達していなかったこの時代、小さなお子さまは亡くなることも非常に多く、言葉を理解し始める3歳頃から乳歯の生え変わりがある7歳頃までは特に病気になりやすい年齢であったため、この時期にお子さまの成長を神様にお祈りすることがとても大切とされていました。
髪置きの儀(かみおきのぎ)とは?
髪置きの儀とは、平安時代に武家に生まれた3歳の男女がそれまで短く剃っていた髪を初めて伸ばし始めるときに行われていた儀式で、お子さまの頭に糸で作った綿白髪(わたしらが)を乗せ、髪が白くなるまで長生きして欲しいという両親の願いを込めて長寿を祈願するというものです。
乳児の頃に髪を剃ることで頭を清潔に保つことができ、その後やがて健やかな髪が生えてくると信じられていた当時、性別に関係なく生後7日目には髪を剃り、3歳までは丸坊主で育てていました。
これには男の子は髪を結うため、女の子は髪をきちんと伸ばすために整えるという意味があり、髪を伸ばし始めることは3歳まで無事に成長できた証とも言えたのです。
平安時代に将軍家と公家で世継ぎの祝いとして盛大に行われていた髪置きの儀は、室町時代に庶民に伝わることで一般的なものとなりました。
城下町では今なお、当時と変わらぬ形で儀式的に行われています。
袴着の儀(はかまぎのぎ)とは?
袴着の儀とは、着袴の儀(ちゃっこのぎ)とも呼ばれ、平安時代に行われていた3~7歳の男女が正装である袴を初めて着用する儀式です。
天下取りを意味する碁盤(ごばん)の上に吉の方角を向いて立ち、麻の裃(かみしも)を着せ、縁起の良いとされた左足から袴を着用し、二本の刀を差して将来の成功を祈ったという説や、袴を着用し、冠をかぶって四方の神を拝み、勝負の場で四方の敵を制するように祈願したという説があります。
袴着の儀は、この儀式で大人と同じ袴を初めて身に付け、子どもから大人の仲間入りをするという重要な儀式でした。
この儀式は平安時代には公家だけの風習でしたが、徐々に武家や庶民にも広がっていき、江戸時代には5歳の男の子のお祝いとして定着しました。
髪置きの儀と合わせ、この儀式が一番古い七五三の起源とされています。
帯解の儀(おびときのぎ)とは?
帯解きの儀とは、紐付きの子どもの着物を着用していた子どもが、大人と同じ本裁ち(ほんだち)の着物に帯を締めるようになったことを祝う儀式です。
本裁ちとは、仕立て直せば大人の着物として着ることができる着物のことです。
この帯解の儀は、鎌倉時代から室町時代までは9歳の男女に行われていましたが、江戸時代に入り5歳の男の子と7歳の女の子に行う儀式へと変わっていきます。
これらの儀式は江戸時代になると武家や裕福な商人たちの間で行われるようになり、明治時代には3つの儀式をまとめて「七五三」と呼ぶようになっていきました。
時代を経て庶民にもこのお祝い事が広まり、近代の七五三を形作っています。
また、七五三は元々 関東圏の地方風俗でしたが、やがて京都、大阪でも行われるようになり、だんだんと全国へと広まっていきました。
七五三は本来いつするもの?
七五三のおまいりをいつするかに決まりはありませんが、10月下旬から11月中の土日祝日に行うご家庭がほとんどです。
本来の七五三の日である11月15日に行うのがベストですが、最近ではご両親の仕事の都合や、神社の混雑や渋滞を避けるためなどの理由で、時期をずらして参拝される方も多くなってきました。
七五三の本番は11月15日のため、昔から伝統的に11月15日に七五三という行事が行われてきました。
七五三が11月15日になった理由は、将軍徳川家光の息子である徳松(後の将軍、綱吉)は、身体が弱い子どもだったそうですが、祈願後すくすくと成長したことにあやかってこの祈願日が七五三の日として広まったという説や、旧暦の11月は収穫を終えてその実りを神に感謝する月であり、その月の満月の日である15日に氏神様への収穫の感謝を兼ねたという説などがあります。
伝統的な慣習にのっとって11月15日に七五三を行うか、ご家庭の都合や混雑・待ち時間を避けることを優先にして平日に七五三を行うか、ご家庭の都合に合わせて上手にスケジュールを組みましょう。
7歳の七五三、お参り当日に必要なものは?
七五三のおまいり当日は、どれだけしっかりとスケジュールを組んでいても想定外のことが起こり、慌ただしくなるものです。
考えられる事態に備えて、できる範囲で事前準備をしておくと安心ですね。
ここでは、七五三のおまいりの一日をスムーズに過ごすために、当日持っておくべきものと、あると便利なものを紹介します。
7歳の七五三 お参り当日の必須アイテム 着替え
着慣れない着物を着て、お腹を締め付ける帯を付けた一日は、お子さまにはご負担です。
疲れたときにすぐに着替えられるように、着脱の簡単な洋服を用意しておきましょう。
前開きの洋服を用意すると、着替えをしてもヘアセットが崩れません。
7歳の七五三 お参り当日の必須アイテム 靴
7歳の七五三では、一日中草履のままでいることのできるお子さまも多いですが、足が痛くなった時のために、普段履き慣れた靴や歩きやすいものを用意し、すぐに取り出せるようにしておきましょう。
7歳の七五三 お参り当日の必須アイテム おやつ
七五三は一日がかりのイベントとなりますので、おまいり当日はご祈祷中などお子さまが退屈に感じる時間も発生します。
そのようなときにお気に入りのおやつがあると、お子さまの気が紛れます。
手が汚れず、一口で食べ切ることができるようなものがベストです。
7歳の七五三 お参り当日の必須アイテム 飲み物
七五三のおまいりに出かける秋の初め頃は、まだまだ暑い日も多いので、お子さまが脱水症状を起こさないように気を配り、まめな水分補給を心がけましょう。
水筒の場合は、ストロー付きのものにすることで、ペットボトルや缶などとは違い、こぼしてしまって着物を汚す心配がありません。
ジュースは、一度で飲み切れるくらいの小さいサイズのものを用意できるとベストです。
7歳の七五三 お参り当日にあると便利 ばんそうこう
ケガをしてしまったときに傷口にばんそうこうを貼ることで、着物に血がつくことを防ぐことができます。
7歳の七五三 お参り当日にあると便利 ヘアピン、ワックス
髪飾りが取れてしまったときや、髪が落ちてきてしまったときのためにあると便利です。
7歳の七五三 お参り当日にあると便利 洗濯ばさみ
お子さまのお食事やトイレの際に、袖やすそを留めて汚れないようにすることができます。
いくつか持っておくと、着物でのお出かけにはとても便利です。
7歳の七五三 お参り当日にあると便利 大きめのハンカチ
着物を着たままお食事会を予定されている方は、食べこぼしなどで着物を汚してしまわないように胸元と膝元に大きめのハンカチやタオルなどを置くようにしましょう。
着物は汚してしまうとその後のお手入れが大変ですので、着物を脱いでからお食事というスケジュールで七五三のお祝いプランを立てるのがおすすめです。
7歳の七五三 お参り当日にあると便利 大きめのバッグや袋
脱いだ着物や履き物、タオルや水筒などが入る大きなバッグ・袋があると重宝します。
神社やお寺でご祈祷をするとご祈祷品をいただけますので、それらもまとめられるようなサイズであれば荷物をひとまとめにすることができます。
事前にどういったものをどういうサイズ感でいただけるのかをインターネットで調べておくと良いでしょう。
七五三の記念写真はいぬづか写真室で
七五三の大切なご記念写真はどこで撮影すればいいか迷われるかと思いますが、兵庫県西宮市の老舗フォトスタジオ、いぬづか写真室がおすすめです。
いぬづか写真室では、スタジオ撮影はもちろん、おでかけ用のレンタル着物も、毎年新作を入荷しており、トレンドをおさえた最新モデルや人気ブランドをはじめ、様々な色や柄のものがあります。
前写しとおまいりの日で違う着物を選んで楽しんでいただくこともできます。
着物のレンタルからヘアセット、着付け、メイクまでトータルで行えますのでご安心ください。
西宮市で一番有名ないぬづか写真室。
本格的なプロの技術を、一度体験してみましょう。