成人年齢の引き下げについて
なぜ今18歳に変わるの?
18歳成人に変わる理由1
18歳成人に変わった1つめの理由は、「シルバー民主主義」に歯止めをかけようとしたためです。 シルバー民主主義とは高齢者が決める民主主義という意味です。 日本は高齢化が進んでいます。 加えて、若者の投票率は高齢者よりずっと低くなっています。 候補者が当選するために考える投票率の高い高齢者に向けた政策では、長い目で見て日本全体のためにならない、若者の意見をもっと取り込まないといけないという意見から、選挙年齢を引き下げようという考えが強まりました。 投票年齢が18歳以上になるのであれば、他の権利や義務が発生する年齢も18歳にしなければおかしいということになり、民法の成年年齢の引き下げの議論が始まったようです。18歳成人に変わる理由2
18歳成人に変わった2つめの理由は、少年による凶悪な事件が発生する度に耳にする、少年法への批判に応えようとしたためです。 少年法は20歳未満に適用される法律で、基本的に少年は未熟なため保護して更生させることが大事という考えです。 しかし、18歳、19歳は大人と変わらないのでは?大人としての責任を持たせた方がいいのでは?という空気が強まり、それが少年法だけではなく、民法の成年年齢の引き下げにもつながったようです。18歳成人に変わる理由3
18歳成人に変わった3つめの理由は、民法で決められている男女の結婚年齢を統一しようとしたためです。 現行の民法では結婚は、男性は18歳以上、女性は16歳以上となっています。 この男女差は不平等であるとの批判の声があったため、見直しの対象になったようです。18歳を成人とする意味
世界では「18歳で成人」とされる国が多く、性別や州によって成人年齢が異なるところもありますが世界の成人年齢は18歳が一般的と言えます。 日本では2022年の4月1日から18歳で成人に変わりましたが、これにはグローバルスタンダードと言われる世界基準に合わせる意味もあったとされています。 また成年年齢を18歳に引き下げる背景には、若い世代の自己決定権を尊重し、かつ若者の社会参加を促す狙いがあります。そもそもなぜ20歳だったの?
そもそも日本では、元服である15歳程度をもって大人としていました。 その後、明治9年の太政官布告第41号においての課税や兵役の基準年齢、太政官布告(明治維新後に太政官が発した法令)などでは成人年齢は満20歳となっていました。 これは明治期の憲法を制定する立法者たちが、当時21歳~25歳を成年年齢としていた欧米の制度を、経済取引秩序とのバランスをとるために受け入れたからと考える説もあります。18歳で変わること
18歳成人になったことで大きく変わることは、18歳を迎えると大人として扱われるため、今まで親名義でしか契約できなかったことが自分名義でできるようになります。 スマートフォン、ローン、クレジットカードなどの契約が、親の同意がなくても可能になり、10年有効のパスポートも取得できるようにもなります。18歳で変わらないこと
18歳成人になっても変わらないことは、飲酒や喫煙、競馬や競輪などの公営競技ができないことです。 様々な配慮から、従来通り20歳からになります。18歳で成人式をするデメリット
成人年齢が20歳から18歳に変わりますが、多くの市区では成人式という名称だけを変更し、これまで通り20歳での成人式が行われるようです。 なぜなのでしょうか? 18歳成人になったにも関わらず、成人の集まりを20歳になってからし続ける意味は、たくさんのデメリットが浮上したからのようです。18歳で成人式を行うことのデメリット1
18歳の多くは高校3年生で、1月は受験シーズン、就職を希望する人もこの時期は就職活動中の人が多く、式典への参加が激減する可能性が高いということがあります。 また、大学進学に向けての受験費用、入学金、一人暮らしの引っ越し費用など出費がかさむ時期でもあることから、経済的な負担がさらに膨らむのではと考えられています。18歳で成人式を行うことのデメリット2
高校3年生で成人式を行っても、集まった仲間たちはほぼクラスメイトになるため、現在のような同窓会的な意味合いが失われてしまうでしょう。18歳で成人式を行うことのデメリット3
18歳では、成人の門出を祝してのお酒での乾杯ができません。 そのため、飲酒の法律的制限がなくなる20歳で飲酒の解禁も含めてお祝いすることに意味があると考えたようです。18歳で成人式を行うことのデメリット4
3学年合同で成人式を行うという案も出ていたようですが、一度に開催しようとすると3学年分の人数が入る場所の確保、美容師などの手配なども大変になり、大混雑が予想されるため、現実的ではないという結論に達したようです。振袖選びや写真について
もし仮に3学年合同の成人式が実現することになれば、成人漆器当日の衣装の手配や撮影予約、美容院の手配なども今まで以上に混雑して難しくなりますので、準備はしっかりとしたいものですね。 まずは自治体のホームページをチェックして、成人式に関するニュースは見逃さないようにしましょう。 兵庫県西宮市の2024年1月の成人式(二十歳のつどい)は20歳が対象の催しです。振袖レンタルのタイミング
早い方であれば、成人式(二十歳のつどい)の約2年前頃から振袖選びなどの準備を始めています。 成人式(二十歳のつどい)直前になってしまってたけれど、やっぱり振袖で参加したいという方や、成人式(二十歳のつどい)当日は振袖を着る気がなかった、成人式に参加する気はなかったけれどやっぱり参加することにした、留学から帰って来たなど、様々な理由で振袖の準備をされていな方もいらっしゃるでしょう。 いぬづか写真室では、成人式(二十歳のつどい)の直前でも、振袖をレンタルして記念写真を撮影していただけます。撮影予約のタイミング
二十歳の記念写真は、成人式(二十歳のつどい)までに前撮りを行う方がほとんどですが、成人式(二十歳のつどい)がいつのタイミングになっても、記念写真を残したい晴れの日であることは変わりありません。 いぬづか写真室では充実した振袖撮影プランをご用意しており、お電話での問い合わせは随時お受けしております。 成人式の式典に行く人も行かない人も、素敵な写真を残しましょう。成人の記念写真はいぬづか写真室で


監修:いぬづか写真室 代表取締役 犬塚雅晴