成人式で着る振袖の柄には意味がある?柄の意味・由来を知って振袖選びに役立てよう!

 

 

成人式(二十歳のつどい)で着るものと言えば日本の伝統衣装である振袖ですが、種類が豊富過ぎて好み以外に何をポイントにして選べばいいのか迷う方も多いでしょう。

振袖に使われている柄は縁起の良いものばかりですが、その全てに意味や由来が存在することをご存じでしょうか。

この記事では、成人式(二十歳のつどい)で着る振袖に使われている柄の種類とその意味・由来について紹介します。

 

 

 

振袖とは

振袖とは、袖丈を長く仕立てた和服のことで、大人の未婚女性が着る最も格式の高い第一礼装です。

成人式(二十歳のつどい)や結婚式、結納などのおめでたいシーンで着る華やかな着物として知られています。

 

 

振袖の柄の種類

成人式(二十歳のつどい)で着る振袖の柄は、ざっくりと3種類に分けることが出来ます。

成人の振袖はトレンドが年々変わり新作がたくさん出るため、柄の種類の線引きはどんどん曖昧になってきていますが、振袖選びの参考にしてください。

 

古典柄の振袖

古典柄とは、日本に古くから伝わる伝統的な桜や梅、藤などの柄・紋様のことです。

この古典柄の振袖は、昔ながらの上品な着物であるためどの世代からも人気が高く、時代や流行に左右されることがありません。

振袖のトレンドは時代で移り変わっていきますが、古典柄は世代を超えて長い間使えるような振袖であるため、成人式(二十歳のつどい)に向けて振袖の購入を検討している方は古典柄の振袖を選ぶと、時を経ても後悔することがないでしょう。

 

新古典柄の振袖

新古典柄とは、伝統的な柄を使用しながら、洋柄や色などで時代の流行りを取り入れた柄のことです。

この新古典柄の振袖は、レトロモダンとも呼ばれ、古典の雰囲気をしっかりと残しつつ、流行も取り入れたい方にピッタリです。

新古典柄はデザインの幅が広いため、古典柄に近い落ち着いたものから、モダン柄に寄せた今までにないような大胆な柄行きまで様々な種類が豊富にあります。

帯などの小物の使い方で、場面によってがらりと印象を変えることができる振袖です。

近年では、成人式(二十歳のつどい)に着て行く振袖選びで、こちらの新古典柄を選ぶ方も多くなってきました。

 

モダン柄の振袖

モダン柄とは、古来の和装にはなかった、バラやハートなどの洋柄のモチーフを用いた柄です。

このモダン柄の振袖を、シンプルに従来通りの振袖としての着方をする方ももちろんいますが、洋柄に合わせてレースを飾りに使用したり、ヘッドドレス、手袋を付けたり、足元は草履ではなくブーツを合わせるといった具合に、今どきのアレンジをする着方も流行っています。

成人式(二十歳のつどい)に向けて振袖のレンタルを検討している方は、若い内にしか着ることの出来ない、流行りのモダン柄に思い切ってチャレンジしてみても良いでしょう。

 

 

振袖の柄の意味・由来

ここでは、成人式で着る振袖に描かれた、古来より伝わる伝統柄に込められた意味や由来を紹介します。

振袖に最も多いのは花の文様で、花の文様にはいろいろな花々を組み合わせた花束、花籠、花丸といったものも多く、花のように華やかで、美しく愛される女性に育って欲しいという願いが込められています。

 

振袖の柄 桜の意味は?

日本の国花として、また春の訪れを象徴する花として広く人々に愛される桜には、門出や豊かさという意味があり、お祝いの場で着るにふさわしい人気の柄です。

春にたくさんの花を芽吹かせる桜は、縁起の良いことの始まりを意味すると考えられています。

 

振袖の柄 菊の意味は?

菊は、中国より薬草として日本に伝わり、今日では皇室やパスポートの紋章として使用される高貴な花です。

古くより邪気を払う縁起の良い花として、不老長寿を象徴する吉祥文様とされています。

 

振袖の柄 梅の意味は?

梅は、寒い時期にいち早く花をつけることから、逆境に耐える強さや気高さの象徴とされています。

中国から伝わり、江戸時代には日本でも庶民にも広く知られるところとなり人気を集めました。

振袖の柄 牡丹の意味は?

牡丹は、縁起が良いとして古くから用いられてきた吉祥文様です。

つぼみは小さいながら大きな花を咲かせることから百花の王と呼ばれ、高貴さや富貴、幸福、豪華絢爛の象徴とされてきました。

これからの成長を予感させる成人式にはぴったりの柄です。

 

振袖の柄 菖蒲(あやめ・しょうぶ)の意味は?

菖蒲は、真っ直ぐに伸びる葉が魔を打ち払う剣に見えるとされ、魔除けや長寿の意味をもちます。

勝負と同じ言葉の響きを持つことから、甲冑や武具などにも多く使われ、武家から好まれた柄の一つです。

 

振袖の柄 藤の意味は?

藤は、平安時代を代表する貴族、藤原氏の繁栄とともに高貴な花とされ、不死と同じ言葉の響きを持つことから、長寿や子孫繁栄を意味します。

下向きにしだれて咲く様子から、天と地をつなぐものとして敬われていたようです。

振袖の柄 バラの意味は?

アメリカの国花であるバラは、振袖には赤、ピンク、白の3色が用いられることが多いです。

バラは色によって持つ意味が変わり、赤いバラは愛情、ピンクのバラは上品、白いバラは純潔を意味します。

振袖の柄 松竹梅の意味は?

松竹梅は、生命の誕生や力強い生命力を意味します。

砂地や真冬の厳しい環境でも育ち、四季に関係なく深緑の葉を茂らせる松に、天に向かってまっすぐに成長し、一年中みずみずしい青い葉をつける竹、そして寒い冬を耐えて春にはいち早くつぼみが開く梅の組み合わせである松竹梅には、忍耐力と生命の輝きという意味があり、結婚や出産などのおめでたいことにふさわしい柄と言われています。

振袖の柄 橘の意味は?

橘は、古事記の中で不老不死の理想郷に自生する植物とされているため長寿の象徴とされ、子孫繁栄など吉祥の意味を持ちます。

家紋にも多く使われており、数少ない日本由来の文様です。

 

振袖の柄 桐の意味は?

桐は、中国では鳳凰が住む高貴な木とされ、日本でもよく知られている格調の高い吉祥文様です。

かつては皇室専門の文様として使用されていましたが、現在では多くの場面で目にするポピュラーな文様となりました。

 

振袖の柄 蝶の意味は?

蝶は卵から幼虫、さなぎへと変容して、最後には美しい姿に成長するため、女性として健やかに美しく成長してほしいという願いが込められています。

大人へと可憐に羽ばたくことをお祝いする成人式で着るにはピッタリの柄です。

 

振袖の柄 鶴の意味は?

鶴は、長寿の象徴です。

鶴の空を舞う姿は美しさや高貴さを際立たせ、幸せを願う柄として成人式以外のも婚礼など、慶事に多く使用されている柄です。

 

振袖の柄 鳳凰(ほうおう)の意味は?

鳳凰は中国から伝わった想像上の鳥で、オスは鳳、メスは凰と呼ばれ、鶏のようなトサカと五色の羽・長い尾が特徴的です。

鶏の王様であることや、天下泰平の時に現れるという言い伝えがあることから、高貴、不老不死、夫婦円満、邪気払いなどの意味を持ちます。

鳳凰は色鮮やかに描かれることが多く、成人式(二十歳のつどい)などの晴れ舞台に着る振袖にはピッタリの柄です。

 

振袖の柄 扇の意味は?

扇は、末広がりの形をしていることからおめでたい柄の一つとされ、末広がりの発展や繁栄、明るい未来を表現する柄です。

風を仰ぐ扇は、悪いものを吹き飛ばし福を招くとも言われ、金運にも良い柄とされてます。

扇の紙面に華やかな柄や美しい花々が描かれ、着物の柄として使用されることが多いです。

 

振袖の柄 雪輪の意味は?

雪輪は、雪の結晶を表した柄のことです。

雪解け水が農作物を豊かに育てることから、豊作を願う柄とされています。

 

振袖の柄 熨斗(のし)の意味は?

熨斗は、おめでたいことがあった時の贈答品に付ける飾りのことで、慶事の進物などに添えられている熨斗アワビを表した文様です。

文様としては、細長い帯状に文様化したものを何本も束ねて描いた「束ね熨斗」が一般的に描かれています。

人とのご縁に恵まれ、多くの人から祝福され、その幸せを周囲と分かち合うという想いが込められており、人と人との繋がりの長さから長寿の象徴でもあります。

 

振袖の柄 手毬の意味は?

手鞠の柄には、人生の全てが丸く収まり何の問題もなく順調にいくようにという願いや、丸々と健やかに育ちますようにという思いが込められています。

平安時代の貴族の遊び道具だった毬には、高貴なものという意味があります。

また、毬はお子さまの遊びでもあることから,お子さまがさみしくならないようにというお守りの意味もあるようです。

 

振袖の柄 組紐の意味は?

組紐は、平面的な柄に立体感と優美な印象を持たせる曲線で、装飾的に用いられることが多く、古典柄の着物には多く見受けられます。

魔除けや縁結び・良縁を意味するとされる縁起の良い文様の一つです。

 

振袖の柄 貝桶(かいおけ)の意味は?

貝桶とは、平安時代に流行った貝合わせという遊びで使う、貝をしまっておく容器のことをいいます。

中世には嫁入り道具の一つになったことから婦円満の象徴の縁起物とされ、刺繡や金で装飾されることも多く、慶事の着物にふさわしい柄となりました。

 

振袖の柄 源氏車の意味は?

貴族が宮中に出入りするときに乗った御所車から、木製の大きな車輪だけを取りだして意匠化したものが源氏車です。

ずっと回転し続けることから縁起物とされるようになりました。

着物の他に、帯の文様としてもよく使われています。

 

振袖の柄 御所車や花車の意味は?

御所車は、貴族が交通手段として乗っていた牛車のことで、この御所車に花を飾ったものが花車です。

花車になると、より華やかな印象になり、幸せがあふれるという意味に変わります。

貴族が用いた道具をデザインした王朝文様のひとつで、優雅さ、高貴さを表すため婚礼衣装などにも使用されています。

古典柄の代表とも言える柄です。

 

振袖の柄 七宝(しっぽう)の意味は?

七宝は、その丸い形から円満を象徴するおめでたい柄とされ、また同じ大きさの円の文様が限りなく広がっていることから子孫繁栄の意味も持ちます。

仏教の言葉である七宝とは「金、銀、水晶、瑠璃(るり)、瑪瑙(めのう)、サンゴ、しゃこ」の七つの宝のことを指しています。

 

振袖の柄 亀甲(きっこう)の意味は?

亀甲はその名の通り、柄が亀の甲羅に似ていることからこう呼ばれています。

正六角形の幾何学模様で、亀の甲羅に由来する文様のため、長寿の象徴として使用されています。

この文様を複数連ね合わせると、永遠の繁栄を願う意味となります。

 

 

振袖に使用される古典文様とは

古典文様とは、日本独自に生まれたり外国から伝わったりして現代へと受け継がれてきている伝統的な文様のことです。

古典文様を代表するものに、吉祥文様と有職文様という文様があります。

 

吉祥文様(きっしょうもんよう)とは?

吉祥文様とは、日本古来から存在する伝統的かつ、おめでたい縁起の良い柄のことです。

縁起の良い柄であるため、古くからお祝いの場で好まれてきました。

上で紹介した橘、扇、熨斗、貝桶、御所車などが代表的です。

 

有職文様(ゆうそくもんよう)とは?

有職文様とは、中国唐朝時代に日本に伝来した、円や六角形などの図形で構成された優美な織り文様のことです。

中国では知識人や研究者などの有識者が着用したと言われ、文様の名前の由来にもなっています。

中国からの伝来後、日本ですっかり定着した有職文様は、その品格あるデザインが好まれ、公家の服装や調度品の装飾に用いられました。

有職文様としてよく知られる代表的なものは鳳凰、七宝、亀甲などです。

 

ここまで、振袖の柄・文様の種類の一部と、その柄が持つ意味と由来を紹介しました。

振袖の柄・文様のもつ意味・由来を知ると、振袖選びもスムーズになり、振袖に対する思い入れも強くなることでしょう。

振袖に入っている柄のひとつひとつにまでこだわり、柄・文様の意味に、成人を迎える自分の決意をそっと重ね合わせるのも素敵ですね。

 

 

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